暗黒女子(映画)ネタバレ結末と感想!鍋の中身にはいつみが…?

突然の芸能界引退を発表した清水富美加さんが出演していたことにより、一気に注目度が集まったといっても過言ではない映画「暗黒女子」

小説「聖母」などを手がける秋吉理香子氏の小説が原作で、漫画化もされている人気の作品です。

とある、お嬢様学校女子高で生徒から憧れの存在であった女の子が謎の死により始まる学園ミステリー。

そこで今回は暗黒女子(映画)のネタバレ結末を中心に以下の順番でまとめてみました。

①暗黒女子(映画)簡単に全体像あらすじと登場人物まとめ(ネタバレなし)

②暗黒女子(映画)ネタバレ

③暗黒女子(映画)感想

④暗黒女子映画と小説の違いを簡単に

以上の順番でご紹介していきたいと思います。

(ラストのネタバレを含みますので、知りたくない方はご注意下さい)

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暗黒女子(映画)簡単に全体像あらすじと登場人物(キャスト)まとめ

まずは、ストーリーの全体像のあらすじ・物語に登場する登場人物(キャスト)を簡単にご紹介したいと思います。

(まだネタバレは含みません)

舞台は、カトリック系女子高の聖母女子マリア女子高等学校。

学内でもカリスマ的存在で圧倒的美貌を持ち、父親が学校の経営者という全てが完璧で女子高生の憧れの的であった白石いつみ(飯豊まりえ)

しかし、白石いつみが「すずらん」の花を手にし、学校の校舎の屋上から謎の転落死してしまう。

白石いつみは、優雅な文学サークルを主催していた。

その副会長を務めていたのが初等・中等部時代からの幼馴染で親友・澄川小百合(清水 富美加)

いつみたちの他にも文学サークルには他4人の女子部員が在部しており、いつみはこのサークルのメンバーの誰かに殺されたという噂が流れ始める。

サークルを引き継いだ澄川小百合は、定例会を開催する。

それは、闇鍋を食べながら各部員たちが書いた小説を朗読するというもの。

今回はテーマが設けられそれは「いつみの死」について。

各部員の作品には、いつみとの思い出、さらには犯人と思われる人物を推測し、告発していく。

各部員が小説を発表するごとに、次々と犯人と思われる伏線が張られ、一体犯人は誰なのか?

ラストには大どんでん返しの衝撃の展開が待っているというハラハラドキドキの学園ミステリー。

主に登場する女子高生は以下の5人。

■澄川 小百合(清水 富美加)

初等部からの幼馴染であり、いつみの大親友。

親友ながらもいつみとは性格が正反対で幼いころから身体が弱くいつみに助けられた部分も。

■白石 いつみ(飯豊 まりえ)

美人で頭もよく、父親は自身が通う学校や他事業も経営する裕福な家庭に育ったお嬢様。

圧倒的人気を誇り憧れのマドンナ的存在。

■高岡 志夜(清野 菜名)

以前発表した小説が文学賞を取り、それをきっかけにいつみに声をかけれてサークルに入る。

■ディアナ・デチェヴァ(玉城 ティナ)

いつみがブルガリアに短期留学したことをきっかけに出会い、留学生として来日。

■小南 あかね(小島 梨里杏)

老舗料亭の娘。

しかし、実家の料亭が家事で消滅し、文学サークルでのお菓子作りに没頭する。

最初はいつみのことが嫌いだった。

■二谷美礼(平祐奈)

貧しい家庭で育ち、猛勉強の末奨学金制度を利用し入学。

スーパーのアルバイトをしていたが、のちにいつみの家で家庭教師のアルバイトをすることに。


■北条先生(千葉雄大)

文学サークルの顧問。

ウブな一面を持っているように見えるが実は誰にも言えない秘密を抱えている。

先生、素敵ですね…!

暗黒女子映画ネタバレストーリー

では、さっそく映画「暗黒少女」のネタバレに入っていきましょう。

(結末を知りたくない方はご注意下さい)

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この物語では、文学サークルの部員4人がいつみの死に関する小説を朗読していきます。一人ひとりの小説から犯人と思われる人物の伏線がはられていきます。

そして最後には、いつみからの手紙が読まれ、全ての真相が明らかになっていきますが、そこにはいつみさえも予想だにしなかった展開が待ち受けているのです。

それではさっそく暗黒女子のネタバレの世界に入っていきましょう。

「開会のごあいさつおよび闇鍋ルールの説明」澄川小百合

聖母女子マリア女子高等学院文学サークルの1学期最後の定例会。

学期末に行われるこの定例会では、各自部員が持ち寄った具材で闇鍋を楽しみながら、朗読会が行われている。

鍋の中身は主催の現会長・澄川小百合のみが知り、他部員は自分が何を持ってきたかを他人に話してはいけない。

具材は好きなものを持ち寄ってよく、食べられるものでなくとも良い。しかしあくまでも女子会であるため、不衛生なものはNG。

そして、この闇鍋をつつきながら、各部員が小説を作り一人ひとり朗読していく。

普段、テーマは自由だったが、今回は現会長の澄川小百合よりテーマが設けられた。

それは前会長である「いつみの死」について。

幼馴染でいつみの親友だった小百合は、学内で噂されている「いつみはサークルの部員の誰かに殺された」という噂の真相を探るべく、各部員に小説を書いてもらうことにより、そこから真相を探っていく。

朗読会&闇鍋の説明がされたところで、さっそく一人ひとりの小説の朗読発表が行われる。

「太陽のような人」1年A組:二谷美礼

両親が離婚し、裕福な家庭ではなかったが猛勉強の末、奨学金制度を利用して聖母女子マリア女子高等学院に入学した。しかし、裕福な家庭の子が多いこの学校にどうも馴染めずにいた。

そんなある日、誰もいない静かなテラスで、いつみに声をかけられ誘われるがまま文学サークルに入会。

サークルでの活動はとても楽しかったが、家庭が貧しくアルバイトをしていたためあまりサークルに参加できずにいた私をいつみは妹の家庭教師をすることを提案してくれた。

いつみ家で家庭教師をすることになった私は今までのアルバイトよりも遥かに高い報酬を短期間で得ることができ、いつみの家族からもプレゼントをもらったり、夕飯をご馳走してくれたりと、とてもよくしてくれた。

いつみに対して何かお礼をしたいと伝えたが、ボランティア活動をしてみたらと勧めてくれ、私は空いた時間を利用してボランティア活動を始めるようになる。

そんなある日、いつものようにいつみの家に家庭教師に行った時、いつみの父親の書斎から激しく言い争う声が聞こええ、いつみが父親に無理やり車に乗せられてどこかに連れ去られてしまう様子を目撃してしまった。

一週間後、久々に学校に登校したいつみの様子は明らかに変わっており、顔が青白く何かを抱え込んでいるようで、とても心配になり声をかけた。

そしていつみは、私に父親のことを相談し始める。

それは…

日本ではまだ発売されていないすずらんの香水をつけた女がいつみの父親を誘惑しているとのこと。

いつみをここまで追い詰めた女に憎しみを覚え、いつみのために何かしたいと訴えた。しかし、いつみは思ってくれるだけで十分と、黒いバレッタを友情の証にプレゼントしてくれた。

その後、いつみは屋上から転落死してしまう。

私はすぐにわかった。手に持っていたすずらんの花は私にだけわかるメッセージ、犯人はすずらんの香水をまとったあの女だと。

「フロマージュ」2年B組:小南あかね

老舗の料亭「こみなみ」の娘である私は、華麗すぎるものは品がないと言われる中で育ったため、何もかもが完璧で美しいいつみが嫌いだった。

実家が和食・和菓子だった反動からか、私は洋食や洋菓子が新鮮に感じられ、そっちの世界にどっぷりはまっていった。

実家の料亭は兄が継ぐものだと自然となっていたが、兄は全く乗る気ではなく不真面目なことに私は不満を抱いていた。私が頑張ったところで、認めてはもらえず、悔しさを洋食・洋菓子の世界にぶつけていった。

そんなある日、父の古い知り合いの料亭が閉めることとなり店舗を「こみなみ」に譲りたいと申し出てきた。

支店などを考えていなかった父だったが、古い知り合いからの頼みということもあり無碍にできずに悩んでいた父。私は洋食屋を出すことを提案し、その提案に乗った父は、お店のメニュー作りやレイアウト作りに私も参加させてもらうことになった。

やっと父に認めてもらえたという嬉しさもあり、私は新店舗にわくわくし楽しみにしていた。

そんなある日、私は国語の授業で書かされた「斜陽」の感想文が校内新聞で取り上げられ、面白かったからもっと話を聞きたいといつみに文学サークルに誘われた。

文学サークル自体には興味はなかったが、サークル内の部屋には付属のキッチンがあることを知っており、キッチン見たさにサークルを訪れた。

訪れたサークルのキッチンはまさに私が理想とするもので、広くて清潔、ガスオーブンも付いており思わずため息がでるほど素敵で、材料も豊富に揃えてあった。

一通りキッチンを見せてもらった後、付けたしのように私が書いた感想文についていつみと話をした。

ついつい話が長くなり、気づけば夜遅い時間になっていた。私は電車で帰ると言ったのだが、いつみは私が引きとめたからと言って車で送ってくれた。

車内でも沢山話をして家が近づいてきた頃…

先の方で暗い中に何やら赤く揺らめいたものが見えてくる。

近くなってくる消防車のサイレン、野次馬の声…。私は胸騒ぎがして、車を飛び降り、野次馬をかきわけ近づいた。

燃えていたのは私の実家の料亭「こみなみ」だった。

この家事により父の人生の全て、そのものが全てが赤い炎で覆われ焼き尽くされてしまった。

幸いに父、母、兄は無事だった。

次の日、新聞には私の実家の料亭「こみなみ」の家事について大きく取り上げられており、閉店後だったため、誰もおらずけが人がいなかった。火元は厨房ではなく、放火だったことが書かれていた。

学校でも前日のニュースは知れ渡っており、みんなはお見舞いの声をかけてくれた。

特にいつみは自分のことのように心を痛めていた。

いつみは「私にできることがあったら言ってちょうだい」と声をかけてくれ、文学サークルに入れて欲しいと頼み、こうして文学サークルの部員になった。

文学サークルのキッチンは思った通りとても使い心地が良く、私は思いつくまま、次から次にデザートを作った。いつみにお願いすれば材料や道具などなんでも揃えてくれた。

しかし、キッチンでデザートばかりを作っているわけではなく、文学サークルの目的もである活動にも参加し、いつみから料理を扱った文学作品が多いことを教えてもらい文学の面白さも知った。

私はとてもいつみに感謝していた。

サークルでの活動も充実し楽しい日々を過ごしていたある日、いつみが物凄く暗い表情をしてサロンに訪れたため心配になり、いつみに問いかけると、「つきまとわれて困っている」と悩みを打ち明けてきた。

その相手は家におしかけ、妹の家庭教師をしたいと言い出し、何度も断ったがボランティアでいいからと、無理に断れず仕方なく家庭教師として雇うことにしたと。

さらに、彼女はアルバイト禁止であることを逆手に取り、校長に直談判。いつみの家の家庭教師であればアルバイトしてもいいと認めもらい、校長先生まで丸め込んでしまったという。

それだけでなく、彼女が家庭教師として家に来た日はいつみの家から色々なものがなくなっていくというのだ。

私は怒りがこみ上げてきたが、心優しい、いつみは彼女を無碍に追い払うことができずに耐えていた。

しかし、数日後いつみが大切にしていた黒いバレッタも盗まれてしまったことを打ち明けてくれた。

私は警察に行きましょうと訴えたが、いつみは話し合いで解決できると思うわと彼女を信じ、一度話してみると言いその場を去った。

数日後、いつみは彼女のお気に入りのテラスで話すことになったわと嬉しそうな表情を浮かべていた。

しかし、その後いつみは屋上から転落死してしまった。

いつみが運ばれていく姿をただ立ち尽くし見ていた私は、いつみの手ににぎられた花が目に留まった。

それは「すずらんの花」だった。いつみから私へのダイニングメッセージ。その花は誰が犯人であるかを告げているのだ。

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「女神の祈り」留学生:ディアナ・デチェヴァ

私はブルガリアのとある小さな街で生まれ育った。

私の双子の姉・エマは旅行会社で働いており、裕福でない私の町にもブルガリアの家庭の生活を体験するホームステイは人気があった。

私といつみが出会ったのは、いつみが短期留学制度を利用してブルガリアを訪れ、私の家にホームステイをしたことがきっかけだった。

いつみと過ごすうちに日本という国に興味を持ち、また美しいいつみの姿はとても魅力的で短期間で私たちは親友のように仲良くなった。

帰り際寂しがる私に、いつみは自分にそっくりだという人形を見つけ私にプレゼントしてくれた。

私はいつみからもらったその人形をいつみだと思って大事に大事にしてきた。

いつみが帰国してから日本語を猛勉強し、毎日のようにいつみにメールを送り、いつみが帰っても交流を重ねた。

そんな私の姿を見たいつみは、学校の経営をしている父親にかけあってくれ、私の街から特別留学生を1名日本に招いてくれる制度を作ってくれた。

しかし、私の姉・エマも日本に強い憧れをもっており、日本との架け橋を作ってくれた姉を尊重し、エマに留学枠を譲った。

留学の準備は着々と進んでいき、もうすぐ憧れの日本にいける日が迫った。ところが、不運なことに姉のエマは転落事故を起こし日本への留学ができなくなってしまった。

私は姉・エマの代わりに留学生として日本に行くこととなった。

ブルガリアとは全く違った環境で日本の生活に戸惑う私にいつみは優しく声をかけてくれ、日本語の勉強もかねていつみが主宰する文学サークルに入部することになった。

私はいつみだけでなく、文学サークルのメンバーとも積極的に交流して充実した日々を送っていた。

そんな中、ある日偶然、小南あかねの腕に大きなやけどがあるのを見かけてしまう。

いつみからあかねの実家が家事で全焼してしまい、それと同時にあかねの夢だった夢も消えてしまったことを聞かされた。

そのやけどの跡は、まるで「すずらんの花」のような形をしており印象的だった。

それからまもなくして、いつみは体調がすぐれない日が多くなるようになった。

サークルに来てもぐったりとしていて、とても具合が悪そうだった。

そして、あかねが作ったデザートを食べた後は決まって具合が悪くなる。

心配していたある日、いつみは自身が卒業したら文学サークルを閉鎖することを考えていたことを知る。

文学サークルが閉鎖すれば必然的にキッチンは使えなくなる。そのことで小南あかねからも「そんな横暴は許さない」と猛烈な反対を受けていたそうだ。

あかねにとってキッチンはなくてはならないもの。もはや自身の聖域ともいえる場所であった。

私はこのことから、あかねが自身の居場所を取られないようにいつみに出すデザートに毒をもっているのではないかと考えるようになった。

そして、いつみが屋上から転落したあの日手にもっていた「すずらんの花」

これは、あかねの腕にある「すずらんの花」のような火傷をしているあの女が犯人だというメッセージなのではないかと思っている。

「紅い花」2年C組:高岡志夜

私はなんとなく自分が読みたいと思うものを書いた小説「君影草」が偶然にも賞をとってしまい、小説家としてデビューした。

そのことがきっかけで、いつみから文学サークルに誘われ入会することになった。

いつみからは、翻訳をして海外向けの出版を強く勧められたが、日本語のニュアンスを大事にしたい私はそれを強く断った。

次の作品として私は女版吸血鬼・ヴァンパイアーラミアーを題材にしたいと思っていたところ、ラミアーに似た美しいディアナが留学生として来日してきた。

ディアナは故郷の花であるという「すずらんの花」を花壇に植えていた。

自身が留学生として模範生徒となれば、今後もディアナの街から毎年留学生を招待してくれるといわれ、ディアナは自分たちの村のためにも頑張っていた。

しかし、私はいつみからもっと色んな国の留学生を招きたいからと、ディアナの故郷ブルガリアからの留学生を来年以降は呼ばないことを聞いていた。

そんなある日私は偶然にもディアナが普段大事そうにもっているお守りを見てしまう。

それは、いつみにとても良く似た人形だった。

その人形を持ちどこかに行くディアナ。気になって後を付けてみるとディアナは人形を取り出し、物凄い喧騒でその人形の胸にナイフを刺していた。

驚いた私はその場からすぐさま逃げ出したが、その後いつみが胸が痛い、苦しいと言うようになった。

あんなに元気で美しかったいつみは日に日に弱っていく。

さらには、以前よく行っていた聖堂にも恐ろしい、十字架が見たくないと言い近づかなくなり、飛び出していってしまった。

その後、いつみは亡くなってしまった。

手には「すずらんの花」を握り締めて。

私は思っている、いつみは呪い殺されたのではないだろうか。

すずらんの花を母国とするディアナに。

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「死者のつぶやき」前会長:白石いつみ/代理朗読:澄川小百合

「自分が主役でない人生なんか意味があるのであろうか」

せっかく自分が主役なら、人生で一番輝いている時がいい。若くて、美しくて、しなやかで、生命力に溢れている今この時期。

私は学内でも圧倒的人気を誇りながら、教師と生徒の許されない恋愛を楽しんでいた。

しかし、どこか物足りない。何かが足りない。

自分が主役であるために必要なのは…そう、脇役だ。

脇役といっても主人公を引き立たせるような魅力があり、気の利いた脇役でなければ意味がない。脇役の魅力が強すぎると主役の座を乗っ取られ兼ねない。

魅力的な脇役たちより優位に立ち続ける方法、それは脇役たちの弱みを握ること。

脇役たちの秘密を握り、居場所を奪い、追い詰めていく、そうすれば脇役たちを私の思うがままに操ることができる。

そう考えた私は、自分が主人公としての生活をより充実させるべく脇役たちの弱みを握り始める。

そして4人の魅力ある脇役たちの弱みを掴むことに成功する。

高岡志夜、賞を取ってから学内ではもちろん世間でも大きく注目されている。

才能だけでなく美貌も兼ねそろえた才女。彼女の秘密を探りたい。

すると偶然にも高岡が書いた「君影草」によく似た作品をがフランスにあることを知ってしまう。

これについて高岡本人を呼び出し聞いたところ、高岡は盗作であることを認めた。

次に、小南あかね。

アンティークドールのような可愛らしく、お菓子作りが得意で実家も有名な老舗料亭の娘。

彼女のような可憐で愛らしい美少女をなんとか従えないだろうか。

それに、女子が好きなスイーツは主人公にはつきもの。

私は彼女の弱みを握るべく近づき、しばらく監視した。

すると、いつも真っ直ぐ家に帰るあかねが珍しく寄り道をして、夜遅くなるまで時間を潰している。

私は少し離れたところで彼女の様子を伺っていた。

公園のベンチに座った彼女の顔がふわっと赤く照らされ、手に何かを持っている、そうライターだ。

彼女はライターの火をつけたり、消したりしていた。

そして、ついに彼女は立ち上がり自宅ではなく店じまいした料亭へと向かっていく。

すると、瞬く間に料亭に火がつき燃え始めたのだ。

みるみるうちに火が燃え広がり、あかねが飛び出してきた。

腕に火が燃え移り、慌てて消しながらどこかに消えていってしまった。

次の日、私はあかねに近づきお見舞いの言葉を伝えると共に、あかねの腕をめくり、一部始終を見ていたことを暴露。

あかねはあっさり認め、いつも兄ばかりが優遇され、耐えられなかったことを打ち明けた。

私はその様子を見て、火事が起こった時私と一緒にいたとアリバイ作りをすることを持ちかけた。

こうして、あかねの犯行が表にでることなく、私はあかねの弱みを握ることに成功したのだ。

そして、二谷美礼。

彼女はあろうことか、ボランティアを装いお金を稼ぐために老人相手の援助交際をしていた。

さらに、留学生のディアナ。

彼女のパスポートは姉のエマが事故に合う直前に取得していたことに計画的犯行のにおいを感じた。

問い詰めたらディアナ自身がどうしても留学したく姉を突き落としたことを白状した。

こうして私は4人の脇役を従え、文学サークルに入会させ、私が望む完璧な世界を作り上げることに成功した。

素晴らしき脇役を手にし、従えさせ、主役としても輝きを増していく。

そして、益々先生との恋愛も燃え上がっていった。

そんな充実した日々を送っていた私は、ある日ついに北条先生との子を妊娠する。

北条先生も笑顔で喜んでくれ、結婚しようと言ってくれた。

しかし、今すぐに父親に告げると結婚は絶対に許してくれないことはわかっていた。

そのため私は、お腹の中の子供が中絶できなくなるまで父親には黙っておき、反対せざるを得ない状態になってから打ち明けようと先生に提案した。

次第に体調に変化も起き、具合が悪くなる日も多かった。

それでも、先生と一緒になれる日を夢見て、お腹の子供の名前は「すずらん」という名にした。

しかし、そんな幸せな日々を待ち望んでいた私に突然悲劇が襲う。

父親に妊娠していることが誰かによって告げ口され、ばれてしまったのだ。

私は有無を言わさず病院に連れて行かれ、中絶させられてしまった。

一体どうして…。

そう、私の妊娠を告げ口したのは、おそらくあの4人…。

つまり、私の脇役たち全員による、私への裏切りだったのだ。

先生は学校を辞めさせられ、連絡先も変えられていた。

そんな途方にくれていた私に親友の小百合はこっそりと先生の連絡先と居場所を聞いておいてくれた。

これで先生の元にいける、私は先生とこれから穏やかに暮らすのだ。

先生こそ私のいきがい、私はふたたび生きる喜びを得たのだった。

しかし、これだけでは終えられない。

私は4人への復讐を計画した。

私の復讐は4人を屋上に呼び出し、その目の前で飛び降りてみせることだった。

遺書の代わりとして、すずらんの花を手に持って。

私が転落死したとなれば、4人は慌てふためき、さらに手にしたすずらんの花は一体何なのか検索されるだろう。

すずらんが私の赤ちゃんであることが判明し、私を陥れたあなた達4人の罪が明らかになるだろう。

さぞかし追い詰められるに違いない。

さらには、それぞれが自分たちの秘密がばれないようにすずらんの花に別の意味を持たせ、サークルメンバーの誰かが殺したという物語を作るだろう。

そこまで計画をして私はあなたたちの目の前から飛び降りてみせた。

救急車で運ばれ意識がない私。

しかし、私は死んではいないのだ。

事前に仕掛けをして、いかにも飛び降りて亡くなったかのように細工をしていたのだ。

そして私は病院に運ばれ、北条先生の元へ行くと書置きを残し駆け落ちした。

父親も娘が駆け落ちしたとは公表できないため、娘は亡くなったという風にするだろう。

こうして私白石いつみは死んでしまったと学内中に噂が広まる。

そして、私はこの原稿を書き終えたらこっそりと文学サークルを訪れ、定例会に出席する。

4人の朗読を笑いながら聞いているだろう。

さらに、私は今夜鍋に入れる具材を入れさせてもらった。

それは「すずらんの花」

すずらんの花と根には強力な毒を持っている。

主人公を欺こうとしたあなたがた脇役は今日ここに自主的に集まり、みんなで集団自決を行うのだ。

あなた達が書き朗読したその小説は遺書となる。私の死を偲び、思い出を辿る物語。

これが私の物語のクライマックス。

さようなら、哀れな脇役達よ。

あなたたちがいなくなった後も、この物語は伝え継がれていくでしょう。

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「閉会のごあいさつ」会長:澄川小百合

いつみの小説は以上です。

パニックになる4人。

いつみは非情で過激でしたたかで…

あなた達ごときでは、彼女の美しさに傷をつけることはできない。

あなた達の裏切りは許しがたいものでしたわ。

怯え、倒れる4人に近づく小百合。

そして、その様子をみた小百合は笑いながら「鍋にすずらんの花は入っていない」と告げる。

さらに、小百合は衝撃の告白を続ける。

いつみは確かにこの部屋にすずらんの花を持って現れた。

しかし、いつみは自身の小説にこの朗読会に参加するといっていたのに現れていない。

いつみは復讐を諦めたのか?

いいえ、決してそんな子ではない。

いつみは、ちゃんとこのサロンに現れたのよ。

あなたたちに復讐するためのすずらんの花をいっぱいに手に持って。

いつみは定例会が始まる前にサロンに訪れ、私にさきほどの小説を私の読み上げてくれた。

そして、ここまで計画できたのは小百合のお陰だわと言ってくれた。

美しく、冷酷で過激で、自分の思いのままに欲望を叶えていくいつみ。

究極のエゴイスト。

それがいつみの最大の魅力だった。

しかし、そんないつみはこれから先生だけを見つめ、可愛い赤ちゃんを産んで穏やかに暮らすの。

裕福でなくても暖かい幸せに包まれ、日常のささやかな喜びを噛み締めて生きるわ。

そう話すいつみの姿を見て、私は愕然とした。

こんな平俗で凡庸ないつみになるなんて。

私が全てを捧げてきたいつみはそこにはいなかった。

皮肉にも私が協力したことによって、あの変えがたい魅力を奪うこととなってしまった。

私はただただ茫然と立ち尽くし、そしてふとある考えが芽生えてきた。

今のいつみより、私の方がずっと主役にふさわしい。

こうして、私はいつみが持ってきたすずらんの花を鍋に入れずに、いつみのために入れたお茶にしのばせいつみを殺した。

主役が入れ替わる。

私の物語に彩を添えてくれるのはあなたたちです。

今やあなた達全員の秘密を持っているのはこの私ですから。

そして、新たな秘密を共有するために、今日この闇鍋に小百合が入れた具材はなんといつみだった。

新たな主人公さゆり、そして脇役4人の新しい物語が始まるのです。

(おわり)

暗黒女子映画の感想

筆者は小説から入り、既に結末を知っていたのですが、予告でも謡っているラスト約30分はドキドキしっぱなしでした。

ところどころ小説と違うところはありますが、なんといってもやはり小百合役を演じた清水富美加さんの怪演ぶりは臨場感をより引き立たせていたと思います。

各部員達が小説を読んでいくうちに、次々と伏線が張られ、見事最後に全てが上手く回収されていったかなと思います。

映画を見た後は「イヤミス」、つまり「いや~な気分」が残りつつも、最後にあらゆる伏線がつながるところは爽快感があり、正直になかなか面白かったなと思います。

ただ、原作では実はもう一人部員がいました。

一人部員が減ると、各自が発表する小説に辻褄が合わなくなってしまうため、やや変更されていたのですがこの辺りは原作に忠実にやった方がより面白かったのではないかなと思いました。

しかし、部員がもう一人だと多すぎる気もして見ている側が混乱するためかな?とも感じましたので、テンポ感を出すにはこれくらいがよかったのかなとも思いました。

さらに、ラストの鍋の中身にいつみが入っているのが「4人が新たな秘密を共有するため」的な感じですが、それはちょと陳腐な印象になってしまったんじゃないなかとも感じましたね。

小説では魂を一体とする的な感じだったので、原作のままの方がよかったのではないかと…。

それにしても、清水富美加さんいい演技されていたので、女優を引退されるのはもったいないなと改めて感じさせてくれる映画でしたね。

暗黒女子映画と小説の相違点を簡単に

せっかくなので、最後に「暗黒女子」の映画と小説の相違点を簡単にお話したいと思います。

映画だと、文学サークル部員は、いつみ・小百合、そして他4人のメンバーですが、小説ではもう一人・古賀園子という人物が存在します。

古賀園子が映画では登場しないので、それぞれの小説の展開もやや原作とは違うところがありました。

小説もなかなか面白くて、凄く読みやすいので興味がある方は一度読んでみてはいかがでしょうか。

暗黒女子映画ネタバレ結末と感想!鍋の中身にはいつみが…?-おわりに

今回は、映画「暗黒女子」のネタバレ結末、感想、小説との違いなどについてご紹介しました。

賛否両論ありますが、筆者は結構好きな映画ですね。

気になる人はぜひ劇場に足を運んでみてはいかがでしょうか。

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