とと姉ちゃんで、一躍ブレイクした女優の高畑充希さんが声優を務め話題となっている映画「ひるね姫」
「攻殻機動隊S.A.Cシリーズ」や「東のエデン」などを手がけた、神山健治さんの監督作品です。
筆者は、普段アニメ映画は見ないのですが、2016年に上映された「君の名は」や「この世界の片隅に」が面白かったので、ひるね姫も楽しみにしていました。
ひるね姫は岡山県倉敷市を舞台に描かれており、高校3年生の主人公・ココネが夢と現実を行き来しながら、家族に秘められていた謎を知っていくという家族愛がテーマのファンタジー映画です。
早速映画を見に行きましたので、今回は「ひるね姫のネタバレ結末と感想」を紹介したいと思います。
ひるね姫ネタバレを結末まで簡単に!
ひるね姫ネタバレを結末まで簡単に紹介します。
(※ネタバレを含みますので、結末を知りたくない方はご注意下さい)
はじまりは自動車技術を巡る争い
ストーリーの軸となるのは、自動車技術を巡る争いがきっかけ。
主人公のココネの祖父は大手自動車開発企業・志島自動車の会長(志島一心)
志島自動車は、オリンピックの開会式で自社が開発した完全自動運転車に選手を乗せて入場セレモニーをするという社運をかけたプロジェクトを進めていたが、開会式2日前になってもまだ完成できていなかった。
そんな中、会長・志島一心は娘のイクミが20年前に自動運転車の技術を開発していたことを知る。当時、イクミも志島自動車の役員として働いていたが、会長・一心と方向性の違いにより絶縁状態になってしまった。
その後イクミは、志島自動車の子会社で働いていたココネの父親・モモタローと出会い駆け落ち同然に結婚。しかし、結婚後わずか1年で幼いココネを残して事故死してしまった。
志島自動車の役員であり会長の失脚を狙っている渡辺は、モモタローがイクミから託された自動運転技術を持っていることを知りデータを奪うため、モモタローが志島自動車のデータを盗んだと警察にタレこみ東京に連れて行く。
この時、ココネは祖父が志島自動車の会長であるということや、イクミのことも知らない。
モモタローは警察に捕まる前に、ココネが大事にしていた犬のぬいぐるみ(ジョイ)の中に自動運転技術のデータが隠されているタブレットを入れ、イクミの墓の前においていた。
しかし、油断した隙にタブレットは渡辺に奪われてしまい、ココネは幼馴染のモリオと一緒に取り返しに行く。
ココネはモリオに協力してもらいタブレットを取り返すことができたが、モモタローがなぜ連れて行かれたのかはまだわからない。
ココネは昔からよく見る夢・ハートランド王国と現実がつながっていることに気づき、モモタローを助けるため眠りながら夢と現実を行き来し、モモタローを助ける方法を探っていく。
ココネが見る夢の世界~ハートランド王国~
ココネがいつも見る夢はハートランドという機械作りをする王国の話しだった。
ハートランドでは、魔法が使えるエンシェンという女の子がいたが、魔法使いは災いをもたらすとガラスの塔に閉じ込められていた。
ハートランドには度々鬼が襲ってきて、国民は鬼を退治するためのエンジンヘッドという機械を開発し、鬼に立ち向かっていくが鬼はびくともしない。エンシェンは自分の魔法を使わなければ鬼は退治できないと知っていた。
そんなある日、エンシェンは鬼に立ち向かう勇敢な男・ピーチの姿をガラスの塔の中から目撃する。
ピーチが鬼にやられそうになる姿を見たエンシェンは、サイドカー付きバイクに魔法をかけて動くロボットにした相棒ハーツと、動く犬のぬいぐるみのジョイを引きつれピーチを助けに向かう。こうして二人は出会い、一緒にピーチのふるさとに行く。
やがて、エンシェンは鬼をやっつけるための魔法を書き上げ、国王に魔法の力を認めてもらうために、ピーチと共にハートランドに戻り、鬼を退治するための開発された機械・エンジンヘッドの内部にもぐりこむ。
エンジンヘッドのメインコンピューターにつながる配電盤を開けて、ケーブルと魔法のタブレットをつなぎ、エンシェンが作り上げた魔法「ココロネ」をエンジンヘッドにダウンロード、鬼を退治するためにタブレットに魔法の呪文を打ち込む。
魔法がかかったエンジンヘッドは向かって猛スピードでむかい、右腕を鬼めがけて振り落とし、鬼の頭は真っ二つに。
もう1発、鬼にとどめをさそうとしたその瞬間…!!
エンジンのプラグが爆発音と共に飛び出してしまい、エンジンヘッドは停止。再び稼動させるには外れてしまったプラグを戻さなくてはいけない。エンシェンはエンジンヘッドのプラグを戻すべく頭頂部の甲板目指して上り始めピーチも後を追う。
その時、その様子を遠くから見ている高校生女の子・ココネがいることを発見する、ココネはこの物語の主人公エンシェンは自分だと思っていたが、実は自分ではなかったことに気づく。
エンシェンは外れてしまったプラグを次々と戻し、最後のプラグのレバーを戻そうとしたが、エンジンヘッドがバランスを崩し、宙ぶらりんの状態になってしまう。
その様子を見ていたココネはエンシェンを助けに行こうとするが、体がなぜか前に進まない。
絶望的になったエンシェンは、下にいるピーチが受け止めてくれることを信じて両手を離し、ピーチに声をかけ必死でジャンプ。甲板の端の方に左手でぶら下がっていたピーチは、右手でエンシェンが差し出したタブレットの端をグッと捕まえ落ちないように必死で支える。
しかし、タブレットに捕まっていたエンシェンの手がずり落ちてしまい、タブレットにヒビが入ってしまい絶体絶命の状態に。
何としてもエンシェンを助けようとしていた時、エンシェンがイクミに変わっていることに気づき、ココネもピーチと同じ視点からイクミの姿を見ていた。
そして、イクミはこのままだと皆落下してしまうことを悟り、ピーチとココネに優しく微笑んだ後、タブレットから手を離しゆっくりと落下してしまった。
夢から目が覚めたココネは、エンシェンは自分だったと思っていたが実は母・イクミだったことを知る。モモタローはいつも「エンシェンと魔法のタブレット」の話しをして、母親のことを教えてくれていたことに気が付く。
いつも見ていた夢は母の物語であり、父は偉大な母のことをいつも教えてくれて、母の話しを聞くことによって母がいつも傍にいるような気持ちになっていたことに気が付いたココネだった。
イクミが結んだ家族の絆
夢を通じて父と母との物語を知ったココネ。
そして、今捕まっている父を助けるためには志島自動車の祖父に会い誤解を解くべきだと判断したココネは祖父の元に駆けつける。
なんとか会えたものの、祖父にイクミの話を聞いている途中でココネは寝てしまい、なぜかハートランドの夢の世界にいってしまう。
ハートランドの中でタブレットを取られ男達に連れて行かれそうになったが、ハーツに乗ったモモタローに助けられ現実世界に引き戻され、志島自動車のビルの中に。
現実世界に戻ったココネとハーツを見た志島会長は、自動運転車が開発されていたことやココネがイクミの孫であることを知る。
ココネは、モモタローの誤解を解くべく、志島会長の元に引き寄せて和解をさせ、モモタローはイクミが遺した自動運転車のデータと、岡山で自分が実装していた自動運転技術も添えて志島自動車に提供。
無事にオリンピックの開会式で自動運転車に乗った選手入場の開会式を飾ることができ、これまで絶縁状態であった家族はまた交流を始めた。
(おわり)
ひるね姫の感想!エンディングが最大のみどころ?
家族の物語というよりも、どちらかというと父と母の壮大なラブストーリーでは?というのが率直な感想でした。
ココネが夢と現実を行き来しながらストーリーが展開されていくのですが、あまりにも夢と現実を行ったり来たりするので、展開がついていけずに見ていて、わけわからなくなりそうでした。
また、タブレットやロボットなど結構機械アイテムが多いので、苦手な人は苦手かもしれません。
筆者もメカ系は苦手なので、あまり惹かれるものではなかったですね。
なぜ、魔法をかけるのがタブレットなのだろう…という疑問は拭えませんでしたし、機械系のアイテムが出てくるたびにどこか冷めてしまうところがありました。(辛口ですみません)
そして、最大の泣きのポイントである夢の中でイクミがピーチたちを助けるために落下してしまうシーン。
夢の中では、ピーチ(モモタロー)たちを助けるべくイクミは自らが犠牲になるのですが、現実世界でイクミの死因は自動運転車の試運転による事故という、家族を守るために犠牲になったというところとはリンクしていなかったのが残念でした。
アニメ映画ですが、小学生のお子さんが見るには難しく、中学生以上向けのアニメ映画かなと思います。
と、あまり良くない点ばかり書いてしまいましたが、映像はとてもきれいで、対決シーンなんかはダイナミックなカメラワークが素晴らしく映画館で見る価値はありました。
ココネの地元岡山県・下津井?の雰囲気がよかったのでもっと岡山のシーンが見たかったな~とも思いました。
ちなみに気になったので巡礼ルートを調べてみました
→ひるね姫舞台(ロケ地)は岡山県倉敷市の児島付近か 聖地巡礼ルートはココ!
さらにココネの父モモタローがかっこよかったのが意外とポイント高かったですね!見ていてキュンとしてしまいました。
また筆者が思うこの映画で一番良かったのは、高畑充希さんがエンディング主題歌「デイ・ドリーム・ビリーバー」でした。
高畑充希さんの、優しくて心地よい歌声がとても素敵でした!
映画を見終わった後に、再度この曲を聴くとココネが母に向けた歌というのが上手くリンクしてより一層心に染みます。
歌詞の中で「ずっと夢を見て安心していた~」のところが、ラストの部分では「ずっと夢を見させてくれてありがとう!」のところは、娘から母に対する愛が感じられてじーんときます。
ちなみにこの曲、原曲はアメリカのモンキーズというグループが発表し、忌野清志郎さんらが日本語版の歌詞を付けてカバーし発表したものが原曲とのこと。
詳しくはこちらの記事にまとめています。
→ひるね姫主題歌はセブンイレブンのパクリではなくCMで流れていた名曲!原曲は?
ひるね姫ネタバレ結末と感想!高畑充希が歌う主題歌がよかった!-おわりに
今回は映画「ひるね姫」のネタバレ結末と感想について紹介しました。
これは結構好みが分かれる映画かなと思います。
もしかしたら、女性よりも男性の方が評価は高いかも…?
気になる人は劇場に足を運んでてみてはいかがでしょうか。
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